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俺の話を聴け

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走ることについて語るときに俺の語ること28

恐る恐るドアを開けると、そこは狭いロッカールームのような部屋だった。
しゃっとカーテンを開けて、MRIの技師が入ってきた。

・・・チャーリーとチョコレート工場にでてくるウンパルンパにそっくりだ。
俺はカーテンの奥から他のウンパルンパがぞろぞろと出てきて踊りだすんじゃないかと思った。

このウンパルンパがいろいろと指示を出す。

俺に手術着のようなものを手渡すと、これに着替えろという。
広げてみるとぺらぺらの甚兵衛のようなものだった。

言われたとおり着替えると、昭和のお父さんの日曜日みたいな格好になった。

次に身に付けている金属製品をすべて外せという。
さらに体の中に金属はないかと重ねて聞いてくる。

ペースメーカーは付けていませんか。
はい。

骨をつなぐボルトのようなものは入っていませんか。
はい。

宇宙人に埋め込まれたチップは入っていませんか。
次はそう聞かれると思ったが、それは聞かれなかった。

脱いだ服と靴、時計や携帯、眼鏡も外しロッカーにいれ施錠する。
この鍵が金属じゃん!と思ったが鍵は預かるという。当たり前か。

この狭いロッカールームの壁には細かい注意事項が書かれていた。
金属製品を外せと繰り返しかかれているのは外の張り紙と同じだが、万が一金属製品を身に付けたままMRIを受けると火傷の恐れがある、などという恐ろしいことが書いてある。

いよいよMRIの部屋に入る。

馬鹿でかいドーナツの穴にベッドが突っ込まれているような機械だ。

俺はウンパルンパに指示されベッドに横たわる。
右ひざを固定され、絶対に動くなと念を押される。

撮影中は非常に大きな音がするらしい。
工事現場のような大きな音が約20分間続くという。

そしてナースコールのようなコードを渡された。

撮影中何かあって、中止したいときはこれを押してください。
どんなに大きな声で叫んでも聞こえませんから。ふふ。

事務的にさらっと言うだけに恐ろしさが際立つ。

防音のためにヘッドホンがかぶせられた。

なんだか低く陰気なクラシックが流れている。

じゃあはじめます。動かないでください。
ヘッドホンを通してウンパルンパの声が聞こえる。

静寂の間が数秒。

突然巨大ドーナッツから大音響が鳴り出した!



早くけりをつけたいこのシリーズ、さらにつづく。

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2009/05/18(月) 23:53:38 走ること トラックバック(-) コメント:1
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コメント

昔 学校の帰り道に時々来た紙芝居のように続きを心待ちにしています。
  1. 2009/05/22(金) 14:42:52 |
  2. URL |
  3. 与太 #-
  4. [ 編集]

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