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監視員のころ5

酔っ払ってブログの更新なんてするとろくなことがない。
同じネタを二つアップして丸一日気がつかなかった。反省。
ということで昨日の続きはいずれまた。仕切り直しで違うお話。

俺がいたプールは年中無休の温水プールだったが、さすがに年末年始は休館になった。
監視員とはいっても所詮時給なんぼのアルバイト。年末年始一週間の休みは1月の給料に大きく響く。
そこで俺たちの会社はこの期間、素敵な仕事を用意してくれていた。
それは市場の警備の仕事だった。
市場が休みになるこの期間、ゴミ回収も休みになる。ところが近隣の小売の魚屋にとっては書き入れ時なので、たくさんのゴミ(スチロールの箱など)が出る。
魚屋はこのゴミを市場に捨てにくるのだが、24時間体制でこれを阻止する、という実にキュートでおしゃれな仕事だった。
朝8時から夕方4時までの8時間勤務と、夕方4時から翌朝8時までの16時間勤務の2パターンがあった。
市場はものすごく広いし、いつどこにゴミを捨てに来るかわからないので、全体を見晴らせる市場の真ん中でドラム缶の焚き火をしつつ自転車で巡回警備をする、というものだった。
一晩中吹きさらしの状態なので非常に寒い。安いウイスキーをラッパ飲みしながらひたすら交代要員がくるのを待ち続けた。
巡回をしながらも、魚屋と遭遇してバトルになるのはできれば避けたいので、なるべく魚屋さんと会いませんようにと祈りながら巡回していた。
これじゃ何のための巡回だかよくわからないが、運悪くゴミ捨ての魚屋と遭遇してしまうこともあった。
だまってゴミを持ち帰る魚屋もいたが、年末の気の荒い魚屋にすごまれると、じゃあその辺に適当にお願いします・・・などといいながら見なかったことにする、というとても人間くさいテクニックを駆使しながら従事していた。

明け方に、焚き火で沸かしたお湯でカップラーメンを食べていると、猫が寄ってきた。
市場に住み着いている野良猫だ。見ると丸々と太っている。俺はその猫に、カップラーメンに入っていたペラペラのチャーシューを放り投げた。
するとその猫は一瞬だけそのチャーシューのにおいをかぐと、俺のほうに向き直ってちょっと笑った(様な気がした)。
猫はそのままつまらなさそうにゆっくりと暗闇に消えていった。

ああ、この猫は俺よりよっぽどましなものを食っているんだなぁ・・・
なんだかがっかりした俺はカップラーメンの残りを焚き火にぶちまけると、こう思った。
今年こそちゃんとしなくちゃなぁ・・・俺・・・

へーっくしょおぉぉーーい!

間抜けなくしゃみをひとつすると東の空が白み始めていた。
198○年の元旦のことでした。
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2008/03/18(火) 22:44:58 昔のこと トラックバック:0 コメント:0
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