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バリのこと2

8時間のフライトで飛行機はバリ島のングラライ空港(言いにくい!)にドスン!と着陸した。
飛行機を降りると、ねっとりと体にまとわりつくような濃密な空気と、濃厚な南国の花の匂い。
そしてあたりにあやしく漂うガラムの香り・・・

イミグレーションを通過して空港の外へ出る。
ホテルマンやガイドたちが大勢迎えに来ている。
俺たちと一緒に降りた旅客たちは、それぞれ迎えの車に乗って町へと消えていく。
そして一時間後、俺たちだけが取り残された。

誰も俺たちを迎えに来ていない。
コテージの場所なんかはなっから知らない俺たちは途方にくれた。
唯一の手がかりはそのコテージのステッカー一枚だ。

仕方が無いので、タクシーチケットを買い、さっきからひっきりなしに声をかけてくる流しのタクシーのうち、もっとも正直そうな男たちに声をかけた。
ソルガ、というそのコテージの名前を告げると、男たちは、OK!ノープロブレム!といいながら俺たちの荷物をうれしそうにひったくった。

少し離れた場所に止めてあったぼろぼろの車に乗って、俺たちは少しびびった。
まず窓がない。
開かないとか閉まらないとかではなく、ガラスが入っていない。
そのわけはすぐにわかった。
室内にドアを開けるレバーがないのだ。きれいに取れてしまっている。
ドアの開閉は窓から手を出して外のレバーで行う、という実にかっこいいシステムを搭載している車だった。

俺たちは男たちに唯一の頼りであるステッカーを見せた。
すると運転手はろくに見もせずに、あーわかったわかった、そのコテージならわかるよ!近くまで載せて行ってやるよ!
気になる言い方に俺たちはひっかっかた。
近くまで?近くまでってどういうこと?
詳しく聞くと道が細くて、コテージの前までは車は入れないという。
ふーんそうか、それじゃしょうがないか・・・なんとなく腑に落ちない俺たちに運転手がこういい始めた。
お前たちが行くコテージもいいコテージだが俺たちはもっといいホテルを知ってる。
どうだそっちに行かないか?もう一人の男が言う。そうだそうしよう!それがいいよ!

こらこらちょっと待て!
俺たちは予約してあんの!
We have reserved! We have reserved!
そうかぁ、でもあっちのホテルはいいホテルなんだけどなぁ。
We have reserved!
俺たちは歌うように繰り返した。
男たちはしつこく誘う。
俺たちは繰り返し同じことを言い続けた。歌うように、というか歌いながら。

そのうちなんだか俺たちはだんだんおかしくなってきた。
笑う場面じゃないのになぜか笑い出してしまう。
すると男たちも笑い出した。
車の中で4人で大笑いになった。

そうかそんなに悪いやつらじゃないんだ。
車は真っ暗闇の中をかなりのスピードで走り続けた。

つづく
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2008/04/04(金) 22:30:47 昔のこと トラックバック:0 コメント:0
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