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俺の話を聴け

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バレーボール4

チームの大改革を進める、正統派ストロングスタイルのシリアスバレーボーラー(めんどくさいので以下O)は、試合中のさまざまな場面でも俺たちに練習をさせた。

守備の陣形はもちろん、ブロックのフォーム、スパイクのひじの位置など、試合中にもかかわらず厳しいチェックと指導が入った。
そして対戦中の相手よりも、常に俺たちの動きに目を光らせていた。
少しでもさぼっているメンバーがいるとすぐにOのセンサーが反応する。

ある練習試合のときだった。
ゲーム開始の第一球め、相手側のサーブ。
俺はバックライトの位置だった。
俺の隣のバックセンターがレシーブをした。
通常であればセッターのOが前衛の選手にトスを上げ、攻撃をする。

俺はセンターがレシーブをした瞬間少しほっとした。
こちらのスパイクがブロックされ、そのカバーに入るか、相手側の攻撃があるまでわずかな時間だが、とりあえず俺のプレーはないからだ。

だがOは、俺がほんの一瞬見せた気の緩みを見逃さない。
いきなりバックライトにいた俺にトスが上がった。
他のメンバーも、相手のチームも驚いた。

一番驚いたのは俺だ。
バックアタックなんて練習はおろか遊びでもやったことがない。

だが、こんなときオーバーパスで相手側に戻そうものなら、その場での厳しい叱責と試合後の罰(腕立て50回とか)が下るのはわかりきっている。

俺は目をつぶってバックから思い切りスパイクした。
ポカンとしている相手側のコートに俺の打ったボールがぽとりと落ちた。

そしてOは俺を見てにやりと笑った。

やれやれ。
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2008/05/21(水) 08:53:05 試合の話 トラックバック:0 コメント:0
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