FC2ブログ

俺の話を聴け

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

バレーボール13

うだるような暑さの真夏の体育館で試合は始まった。

第1セット、いきなり激しいラリーの応酬となった。
だが俺たちの動きは数ヶ月前とはまったく違うものだった。
自分のすべきことを完璧に理解していた俺たちは、全員が最高のパフォーマンスを見せていた。
俺は初めてこのチームと互角の勝負をしている手ごたえを感じていた。

ライバルチームC.Y.は俺たちの変わりようにはじめは戸惑いを隠せない様子を見せた。
しかしすぐに対応し始めた。
相変わらずKのスパイクは強烈で、Eのブロックは高かった。

お互いが持てる実力を出し合った激しい第1セットは俺たちが競り勝った。
開始直後の戸惑いが最後まで尾を引いたことがわずかな差になった。

セット間のわずかな時間、Oから様々な攻撃の確認と、動きの誤差の修正の指示が出された。

第2セット、相手チームの顔色と目つきが明らかに変わった。
かつて俺たちを見下していた余裕の気配はすでになく、Kの表情は一段と険しいものになっていた。
そして攻撃も第1セットとは明らかに違っていた。

彼らは俺たちを相手に初めて全力で挑んできている。
俺たちが感じていた以上に彼らも真摯にバレーに向かっていたのだ。

Kのスパイクはさらに凄みを増したものになっていた。
相手の全力での攻撃に押され、俺たちの動きにもずれが出始めていた。

ブロックにボールを吸い込んでしまう。
スパイクがアウトしてしまう。
速攻のタイミングが遅れ始める…

相手に傾いた流れを最後は取り戻すことができずに第2セットは落としてしまった。
これで1対1。
試合はフルセットにもつれ込んだ。

最終セット開始までのわずかな時間、俺たちは相手チームの攻撃パターンと守備陣系について
確認していた。

俺は話を聴きながら、何気なく相手ベンチを見ていた。
俺は違和感を覚えた。

相手チームはベンチに座ってうなだれているものや、床に寝転んでしまっている奴もいる。

明らかに息が上がっている。

10歳以上年上でも、俺たちはこの数ヶ月準備を怠らなかった。
俺たちのチームは全員立ち上がって話し合っていた。
そして呼吸が乱れているメンバーは一人もいなかった。

俺はOを振り返った。
Oは俺の顔をみてにやりと笑うとこういった。

ベクトルが交差するときがきたようですね・・・

本当の最終話につづく・・・
スポンサーサイト
2008/06/20(金) 22:57:54 試合の話 トラックバック:0 コメント:2
<<バレーボール14 | ホーム | バレーボール12>>

コメント

ま、ま、まだ焦らすんですか!
  1. 2008/06/21(土) 06:49:15 |
  2. URL |
  3. ちぇろ #-
  4. [ 編集]

いよいよ

さぁ、エースKを潰しましょう!
  1. 2008/06/21(土) 10:13:36 |
  2. URL |
  3. おころじー #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bakaoyaji.blog15.fc2.com/tb.php/57-0346bc61
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。