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走ることについて語るときに俺の語ること18

対向車線には折り返し点に向かうランナーがやはりよれよれで走っている。
脇道を見ると恐怖の選手回収バスが何台も止まっている。

あのバスだけには乗りたくない・・・

そう思いながら痛み出した足を引きずるように走る。

しばらくすると、折り返しに向かう対向車線のランナーにおかしな格好をしたじいちゃんが
よろよろと走ってきた。

コスプレランナーはけっこう多いが、スパイダーマンとか河童とか、基本的にはうけ狙いだ。

だがこのじいちゃんは違った。

がりがりに痩せたこのじいちゃんは、シャツを胸までまくりあげ、あばらの浮いた腹を丸出しにしている。
そして禿げ上がった額に三角の白い布。

え?

小三治師匠の得意ネタ「死神」にでてくる死神そのものだ。

おれはぎょっとしてしばらくその死神じいちゃんを目で追っていた。

するとすぐ後ろから死神に取り付かれたような声が聞こえた。

い、1号さん・・・

ここまでずっと併走してきたOだ。

い、いまのおじいさん見ましたか・・・

おお、すげぇよな、なんかしゃれになってねぇよな。

よ、よかった。あれが見えたの俺だけかと思った・・・

Oはそう言ってうっすらと笑みを浮かべると、極寒の北極海に沈んでいくデカプリオのように
ゆっくりと後方に消えていった。

32キロ過ぎ、ついに恐れていた事態になった。
ふくらはぎがつり始めたのだ。

ビクビクっとけいれんする。
立ち止まってからしばらく歩く。
ゆっくり走り始める。
けいれんが起きて立ち止まる。

この繰り返しになった。

あと10キロ・・・・・・・・・・・・・・・

つづく
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2008/12/06(土) 22:36:16 走ること トラックバック:0 コメント:0
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